ムーミン 絵本の世界展 / ムーミンにもデジタルの波



チケットやちらしを見てもよく意味がわからなかったんですよね、「描きおろし新作絵本、ってなに?」って感じで。


ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンが亡くなってからもムーミンの新しい絵本が出版されているとは知りませんでした。
それはどうやって作られているのかというと、リナ&サミ・カーラ夫妻が絵本のストーリーを考え、そのお話に合うムーミンたちをヤンソンが描いた作品から探します。
あっちの作品のムーミンとこっちの作品のミィ。
時には左右反転させたり、遠近法でうまく重ねたり。
必要な小物や背景を描き足したり。

それをトレーシング・ペーパーに「下絵」として描き、スキャンしてパソコンに取り込みます。
ここからはデジタルの、フォトショップなのかどうかわかりませんが、そういうもので修正、着色などをしていきます。

こうやって、新しい「一枚」ができあがります。

これまで、ヤンソンの肉筆の原画を展覧会でたくさん見てきた私には、軽く衝撃が走りました。




カーラ夫妻のムーミンたちは、どこか優しいです。

ヤンソンのムーミンはとても過酷で荒々しい。
子ども特有の残酷さまできっちり描いています。
そういう意味では、もの足りなさもあります。


展示の最初はヤンソンの作品が並びます。
やはり彼女の構成のうまさにはうなります。
いつまでも見ていたい。

こういう作品を私は「構成が美味しい。いつまでも食べていたい」と表現しますが、そんな感じ。

また絵本用の作品は三色刷りなのですが、その色使いとバランスがまた素晴らしいのです。







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