世界遺産ポンペイの壁画展 / 山口県立美術館 ~自分の生活を見直したい



チラシのカッコよさにしびれて、虎視眈々と狙っていた「ポンペイの壁画展」に行きました。
久々の山口市、こんにちは。



AD79年8月24日、ヴェスヴィオ火山噴火。
その勢いは凄まじく、再現映像によると噴火後、火山は低く小さくなっていました。
24~25日の間に5回の火砕流発生、降灰は激しく、噴火による雲のために雪まで降りました。
火砕流に飲まれた街の一つがポンペイでした。

という映像で学習したあと、壁画を見ました。



ポンペイの家には窓が少ないため、壁に絵を描くことが始まりました。
最初は色の組み合わせだけでしたが、それが次第に植物や鳥などを描くようになり、最後には遠近法を使った屋敷や神殿が描かれ、家の中が広く感じられたり、芸術として楽しまれるようになりました。

そんな経緯があったとは、まったく知りませんでした。


描かれている内容も様々で、選挙のポスターのようなもの、ユーモラスな動物、緻密に描かれた植物、神話の一場面などです。
特に神話を題材にしたものの展示が多く、ポンペイでは神話がとても身近なものだったのかな、と思いました。

壁画制作に使われた道具の展示もありました。
水平、平行の線を引くためのもの。
コンパス。
折りたたみ定規!

絵の具もありました。
エジプト青、と呼ばれる青い色はとても高価なもので、それをたっぷり使って描かれた天井画もありました。





おかしなことに、展示を見ながらぼんやりと考えていたのは、「自分の生活を見直し、美しいものに囲まれて生きたい」でした。

こんなに素敵なアートに囲まれた生活って、なんて豊かで素晴らしいんだろう、とうっとりしたからです。

半分昼夜逆転になっている私は、主に似て部屋も荒れ放題。
いらないもの、使わないものを捨てたい、と思いながら動けずにいます。
なんだかパワーが出ないのです。

そういったことがずっと気になっていたのでしょうね。
壁画を見ながら、自分の生活のことを考えていました。
意外でした。






山口県立美術館の展示方法やチラシはいつも感心します。
ほどよく大きい文字でわかりやすい文章の解説、スロープでの移動なので上や下に行くのもラクラク、そして大胆な展示。

今回の目玉はポンペイと共に火砕流に呑み込まれた古代ローマの都市「エルコラーノ」で発見された大きくて美しい壁画です。
感動したチラシはこの壁画がポスターになる仕様でした。

これが展示室の半分を使って、大きな壁画4枚を大胆に展示!
展示をしている壁(?)はえんじ色で塗られ、そこに白抜きの文字で大きさ(フォント)を変え、キャッチコピーと共に解説が書かれています。
こんなの見たことがないよ!
すごーい!

壁画の大きさと迫力が「展示方法」でますますダイナミックになり、見ることができます。
いや、感動!




館内で配布されていたのは子ども用のパンフレットでした。
1枚ものでしたが、難しいことばを使わず、実際に目にしている作品がどういう意味を持つのかがわかりやすく、また親しみやすい工夫もされています。

これまで何度かこの美術館に来ていますが、この「同じ展示を大人も子どもも楽しめる工夫」はこれまでにも見ました。
ピカソ展の時も傑作だったなぁ、子ども用のパンフレット!



そして、最後の締めも粋でした。

ここに書いてしまうのは野暮なので、書きませんが「くすっ」と笑って会場を後にすることができませんでした。



「見に来てよかった!」と満足した特別展でした。



■参考

世界遺産ポンペイの壁画展|2017年1月21日(土)〜3月26日(日)|山口県立美術館

このサイトも見応えがあって好き!








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