手で食べるカレー / アジアカレーハウス




東京で、「なに食べたい?」と聞かれ、あれこれ注文をつけたが、「東京じゃないとできないようなことがしたい」と、食べ物に関することに言うようなことじゃなさそうなことを私が言い出し、tamは少々困惑したらしい。


しかし、tamの提案の中で一番面白そうだったのがこれだったので、バングラディシュ・カレーを食べに連れて行ってもらった。


話には聞いていたし、妹尾河童さんの「河童が覗いたインド」でもたっぷり読んだ「手で食べる」ことに関する記述は面白かったが、実際にカレーを手で食べたことはなかった。
おにぎりや骨付き肉をがぶりとやるのは好き。



さて、アジアカレーハウスに到着すると、6つしかない椅子は満席だった。
が、すぐに入れた。
ラッキー!(この日3回目)

メニューはなく、座るとその日のカレーが出てくる。
この日は特別で、バングラディシュの米がスパイスなどで味付けされたものに、サラダのような生野菜、ゆで卵の揚げたの(調理法はそうだと思う)、そして別のお皿でカレー煮の鶏足が丸々1本出てきた。

店内にはスプーンもあるが、手で食べる。



いや、難しい!

手で食べることには抵抗がなかったし、もたもたする私に店主が指の使い方を教えてくれた。
なにが難しかった、って、「左手を使ってはいけないこと」だった。

「あー!左手を使わせてくれたら、鶏足のお肉だってもっと上手に食べられるのに!
骨周りのお肉、こんなに残さないのに!」
と、何度心の中で叫んだことか。



味は、スパイスが独特。
面白い。
インドとは多分違う。
もっともインドでも地域差はあるだろうから、一概には言えないけれど、ナンと一緒に食べるカレーとは全然違う。

手で食べた感想は、面白い。
金属のカトラリーのひんやりとした感触とは違い、うんたらかんたら、みたいなことをどこかで見たのを思い出すが、まぁ、自分の指だもん、柔らかいよね。
指が口の中に触れることも多くて(がっぽり突っ込まないけど)、なんだかちょっと官能的でもあるかな。

どうやったら、右手一本で上手に食べられるのか、観察してまた試したいところ。



広島でも手で食べるカレーって、ナン以外あったっけ?
あ、ナンもさ、左手使っちゃダメなのかな?
あまり意識していなかった。
そもそも、広島でハラールレストラン(イスラム教の決まりに則って、調理器具や食材を用いて調理した料理を提供したり、酒類の販売をしないレストラン)って見たことあるかなぁ。

そういう意味でも面白いお店だった。


印象的だったのは、壁に作りつけた幅の狭い棚にバングラディシュの食材が積まれていたこと。
きっと故郷が恋しくなった人たちが買いにくるのかも。
自分が食べて育った食材や調理方法を食べるとほっとする年代になったなぁ。

思わず、スイスで魚に飢えて、キャットフードをつまみ食いしそうになる衝動を抑えまくったことを思い出した。





■参考

錦糸町のディープ空間 「アジアカレーハウス」の日替わりカレーがコンプリートしたくなる美味さだった - みんなのごはん







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