旅の効果



旅で人生が変わるのか。

それは人やタイミングによると思う。

2年前にも似たようなことを書いていた。

スペイン巡礼を歩いたくらいで世界観が変わりはしなかったけど8年経っても熟成した体験は私にひどく影響を与えるよ - Kyri*ate


今年の5月で、スペイン巡礼に行って10年が経つけれど、この感覚はあまり変わっていない。
記憶も経験も薄れてきて、
「本当に自分はあそこに行ったのか?」
と実感が伴わなくなることもあるのだけど、ある拍子に歩いていたときに感じていたものや空気感をぐっと身体が思い出すことがある。

カミーノの師匠が去年、2回目の巡礼を歩いた。
その巡礼前後の私たちのはがきのやり取りで大きく浮かび上がってきたのは、
「10年経ってもまだ影響を与える旅というのは、やっぱりすごい体験だったんだなぁ」
ということ。



10年が経とうとする今、人生が変わったかと聞かれたら、一気に大々的に変化した、ということはない。
けれど、私の中ではスペイン巡礼は変わらず「紀元0年」のように、巡礼前・巡礼後でなにか違うような、
あるいは、私の人生をとらえるときに、そこを起点に考えちゃうような。



あのブログ記事を書いてから2年。
カミーノから帰ってから、スペイン巡礼の本は1冊読んだきり。
日記もいろいろなパンフレットも小さな箱に入れたっきり。

まだ対峙できずにいる。



旅が終わってすぐに劇的な変化をもたらすこともある。
「非日常」を楽しんで終わるものもあるし、
10年以上経ってもじわりじわり、熟成したものが染み出てくるものもある。

すぐに変化が出ないからといって、それを無意味だというのはつまんないと思うし、
人生を変えるのは旅だけじゃないと思う。


効果を求めて旅をする人もいるかもしれないけれど、
そんなことは放っておいて、目の前のできごとを感じたり受け留めたり、五感も第六感さえも使うような感覚を冴え渡らせることをしたり、
そんなものをノートブックに書きつけたり、写真撮ったり、自分の中で反芻したりするほうが大事なんじゃないかなぁ。


私は遺伝子に組み込まれているなにかに突き動かされるように、また旅に出るよ、きっと。
そして、また戻ってくる。

戻ってくる場所を探している旅なのかもしれない。




■参考

上記にあげたブログ記事内に出てきたスペイン巡礼で撮って、持て余していた写真は、別ブログでのんびり紹介中。

Kyrie on Camino de Santiago


なにがどうなって、スペイン巡礼に行くことになったのか知りたい方はこちらから。

About Blog - Kyrie on Camino de Santiago




■本日の写真

先日の魔女の宴スペイン料理編。
パエジャ、うまうま!





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