決断した人の背中を見送る



仕事を辞めて、スペイン巡礼に行こうと決めた。
それをいつ家族に言うか、タイミングに迷っていた。


すっとこどっこいの娘は、父が倒れ、入院したために全員集合した家族に、このタイミングで告げた。
3人とも「わかった」と言って、それで終わった。


後日、 母に聞くと、
「反対してもあんたは行くでしょう?」
と言い、
弟夫婦は
「姉貴が決めたことだし」
と言っていた。

こうして、私は自分が決めたとおりに仕事を辞め、スペイン巡礼に行った。




誰かが何かを決断したとき、相当のことでない限り、私は「そうか」とうなづき、旅立ちを見送ることにしている。
大きな決断であればあるほど、その人の邪魔をしたくない。
その人が後悔しないように。
「あなたが止めたから止めたけど、本当はあのときこうしたかった」
と思わないように。

そして、自分の決断には自分で責任を取るのだと言い渡すように、
私は背中を見送る。






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