太郎ちゃんのにこにこに会いに行った ≪若い夢≫岡本太郎 / かたちときもち #広島市立現代美術館



太郎ちゃんのにこにこちゃんがポスターになっていた。
太郎ちゃんとは、爆発しちゃう岡本太郎さんで、にこにこちゃんとは彼の1995年の作品の「若い夢」という大きな像だ。

両肘をついて、頬に手を当て、ちょっぴり上向きで夢見るように埴輪のようなお顔でにっこりしている作品。
これを見ると幸せな気分になるので、会いに行ってきた。

チケットを買うだんになって、これが収蔵品展のほうだと知った。
ついでに(?)メインの「ふぞろいなハーモニー」も見ることにしたが、私はちょっと苦手だった。

現代アートでは音と映像を使うことが多いが、それが苦手。
すごく不自然な中のとても不安定な場所にいる感じで、内側の恐怖やドロドロしたもの、持っていきようのない社会への怒り、メッセージが268%詰まっているような作品にとても疲弊してしまう。

なので、せっかく現代美術館があるのに、あまり足を運ばない。


へろへろになったところで、本命のにこにこちゃんに会いに行くため気を取り直した。

にこにこちゃんはすぐにいた。
収蔵品展の会場の入り口からもう見えていた。
わぁ、あんた、広島にいたのね!

私は嬉しくなってにこにこちゃんに1番に近づき、
正面から斜めから後ろから横からと全方位からながめ、
そばに散らかっている「座ることを拒否する椅子」(岡本太郎・作)も含めてちょっと遠くからながめる。

会えてよかった~!
あたし、ハッピーな気持ちになれたよ~!!



「かたちときもち」は、現美にしては面白い展示の仕方だった。
久しぶりに行ったけどさ。

大体、収蔵品はヒロシマの原爆、そこから派生しての核問題や戦争問題を取り扱ったものが多く、だんだん気持ちがふさいでくることが多い。
「広島にある『現代』美術館だから~!!」
ということだろうけど、愉快な気持ちになれる要素もほしい。
草間彌生の病的な水玉のほかにもなにかあるじゃろ?
(あの水玉はクセになる)

副題に「親しみやすさはどこからくるの?」とあり、
まるっこいもの、ちっちゃいもの、面白いもの、懐かしいもの…
と、展示の名前通り「かたち」と「きもち」の関係を感じられるようになっていた。

こういうの、好き。


最後には、また岡本太郎の「明日の神話」の原画と「おかしいもの」が展示してあった。
やっぱり太郎ちゃんはいいねぇ。
原爆を題材にした作品はたくさんあるけれど、このどこか突き抜けた神々しさはどこから来るんだろう。

ここまで書いていて、東京で「明日の神話」を見るのを忘れてたことに気づいた。
渋谷駅、行ったのに!!!



見終わって、そばのカフェに入り、私にしては珍しくカフェ・オレを飲んだ。
ノートブックを開いて、感じたことを書いたり、
健次郎(OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ)の本を読みながら「明るさ」と「温度」の設定をしたり、「マクロモード」「昆虫向きマクロモード」の練習をしたりした。

カフェから出ると、入るときに気づかなかった「写真撮影可」のはり紙を見つけた。
「写真、撮れるんじゃったんじゃ」
とつぶやき、その場を離れようとしたら、受付の女性に
「当日でしたら再入場可能です」
と声をかけられた。

撮影とその写真についてのお約束の紙をもらい、私はにこにこちゃんを撮ることになった。

わぁ、いいね!いいね!

にこにこちゃんはどの角度から見ても、かわいらしく、夢を思い描いて空をながめていた。

座ることを拒否する椅子はげじげじしていたけれど、あの椅子も滑らかな曲線で表現されているし、にこにこちゃんの艶やかな曲線とおおらかさとで、ちっとも意地悪じゃなかった。

堪能したあと、受付の女性にお礼を言って、会場から出た。


撮影した写真は著作権のこともあるので、個人で楽しむだけでネットなどで公開してはいけないから、ちっちゃくプリントアウトして、ノートブックに貼るつもり。

ショップでにこにこちゃんの絵はがきを探したけれど、なかった。
残念。






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