魔女の秘密展 #広島




たまに「自分の遺伝子には魔女のかけらが混じっているのかもしれない」と思う。
根拠はないけれど、料理をしたり、植物と関わったりしているときに、なんとなく魔女気分になることがあるから。


その魔女を取り上げた「魔女の秘密展」があると知ると、行く気満々だった。
ようやく広島に巡回してきたので、仕事納めの後、行ってみた。


内容は、魔女のことを面白おかしく取り上げていたらどうしよう、と思っていたが、そうではなかった。
とても真面目に、そして丁寧に「魔女」が扱われていた。


不思議な力を使う存在から、キリスト教に反する異端の存在となり、
日本語では「黒死病」と評されるペストの流行や今の生活への不満が「異端者」を拷問し処刑することで鬱憤のはけ口となり、
そして科学の発達により、魔法や不思議な力が解明されることによって「魔女狩り」が沈静される。
という流れがよくわかるものだった。


不思議な力を秘めた護符。
拷問に使われた道具の数々。
羊皮紙の本の文献資料。

途中、異端審問や「火あぶりの刑」にかけられるまでの様子を疑似体験できるコーナーあり。

子どもが見るには、なかなかハードな内容。


そのせいか、年末でごった返す街なかとは違って、来場者は少なかった。


見終わったあと、心が重くなったけど、
軽いノリの魔女として取り扱われていなかったことに、心底ホッとした。

政治や異常気象など、今の生活に対する鬱憤を一番弱いところで晴らしたり、
その拷問のやり方が残酷かつ執拗だったり、
魔女について見たはずなのに人間の業を見たようだった。


最後、軽いノリで苦笑したけど、グッズコーナーでは
「離れていく彼を引き留めるためのパウダー」
「別れた彼の幸福を祈る護符」
など、うさんくさいグッズやホワイトセージ、パワーストーンが売られていて、なんだかこちらもホッとした。


迷いがあると人は誰かを攻撃したり、
普段なら見えないものに頼ったりするものね。

自分に自信がないとき、占いをやたらと気にしたり。




展示されているものは心が重くなるものだけでなく、
数々のサバト(魔女集会)の様子が描かれている絵があって、
老婆が全裸の若い魔女にほうきの乗り方を教えているすんごくエロい絵や、
大勢の魔女が集って好き放題しているまるで大規模な女子会のような絵、
旦那の悪魔と一緒に食事をしている妻の魔女の絵もあって、
なんだかファニーで面白かった。


人に勧めるかどうかは難しいところだけど、
ファンタジーではない、ちょっとハードな魔女に触れたい気持ちがあるなら、行ってみるといいかも。


科学の発達で魔法が否定されるようになったけど、
私は科学だけでは説明できない不思議ななにかがこの世の中にはたくさんあふれていると思ってる。







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