祖母の「魔女の指輪」



なかなかの存在感のある指輪。
私は「魔女指輪」と呼んでいる。
生前の祖母から、「キリちゃん、これを持っておきんさい」ともらった。



以前、家事手伝いの仕事をしていたお宅の奥様からもらったものだ、と話していた。
ことばの裏には「そんなにヘンなものじゃないから、いざとなったらお金に換えなさい」という意味も含まれていたような気がする。

大正生まれの祖母がはめるにはなかなかファンキーな指輪だったが、
祖母はこの指輪が好きだったし、私も好きだ。

よくはめていたが、いつの頃からかはめなくなった。

華奢で「守りたい」と思われる女性になりたい。

と思ったせいかもしれない。



大体において、
強い
たくましい
男らしい
と言われ、まぁ、
「男の人って、守ってあげたい女性が好きよね」
とうんざりもし、一方で自分のことをかわいげのない女なんだろうな、と思い、しょげた。

長い髪。
適度な曲線を描くボディライン。
揺れるスカート。
セクシーなヒール。
小動物のような瞳。
綺麗な指先。

私にはないもの。

「友達だと面白いけど、恋人は、ね」


そんな感じ。



そんなんじゃないもん!

私の中に残っている「女の子のかけら」をかき集めて、あがく私。

最初は「強くてカッコいい!」と言ってても、最後には「オンナ」を求めるんだよ。



自分が気持ちいい恰好は、洗いざらしのTシャツとジーンズ。
ピアスは華奢なのより、存在感のあるもの。
日傘より帽子。
ヒールよりスニーカー。
お姉さんバッグよりリュック。それも乱暴にがんがん使ってもヘタれないヤツ!

 

東京に行ったとき、私は旅人としてモレカウやNotebookersのメンバー、ブロガーに会いたいと思った。
どうしてだかわからない。

そうして、私は久しぶりに魔女指輪を指にはめた。

普段、滅多に指輪をしないので、違和感にあらがえず、右手につけたり左手につけたりしながら過ごしていた。

その中で、この指輪をよくはめていた頃の自分を思い出していた。

見失っていた自分を感じたのかもしれない。





■本日の健次郎

健次郎(OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ)で撮った写真をちょくちょく上げているが、英介(Nikon1 J1)と色味が全然違って戸惑う。

魔女の指輪もえらい迫力で写ってる!






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