エッセイスト



いつぐらいからだったのか、小説が読めなくなった。
「誰かの頭の中の物語よりリアルのほうが楽しい」
と思い始めてしまったからかもしれない。
それならいっそ、ファンタジーのようなもののほうがすんなり受け入れられた。

それからはエッセイというものを読み漁った。



すごく楽しかった。
自分と同い年かちょっと先輩の書いたものを読むのは、
「ふむふむ、そうか」と共感したり、
「これから先、こんなことがあるんだ」と学んだり。


そうして、自分も「エッセイスト」の真似ごとがしたくなった。

そんなふうにブログを書いたこともあった。


が、自分のことばへの真剣さがたりなかったり、
表現力を磨こう、と努力しなかったりで、
あっという間にやめてしまった。


子どもの頃、「将来の夢」を聞かれるのがとても嫌だった。
具体的なヴィジョンはないし、
なりたいものはないし。

ただ、イメージとして、
いつも旅をしていて、
それについて書いている、
というものはずっとずっと持ち続けていて、
今も持っている。


「旅行エッセイ」なんてジャンルがあって、
それもたくさん読んだ。

楽しかったけど、
これが仕事になると
純粋に行きたいところへ行き、
食べたいものを食べ、
やりたいことをやる。
というのができなくなるかもなぁ、と思ってそのまんま。


資格が必要なものではないので、
ブログやなにかのプロフィール欄に「エッセイスト」と書こうか、
とたくらんだこともあったけど、
甘えたまんまでいようと思う。


そのまんまで、
行きたいところへ行き、
食べたいものを食べ、
やりたいことをやっていこう。





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