私は本棚が持てない




かつては壁一面が本棚の部屋がほしかった。

天井から床まで全面収納ができ、
本の重さに耐えられて、
文庫くらいの奥行きの本にはスライド式になっていて、
気に入った海外の写真集は表紙を見せて飾れるような、そんな本棚が。





シリーズものはずらりと並び、
自分の好みの本とまんががいくらでも入る本棚に憧れ、
結構な冊数を持っていた。

20代の初め、
ふり返るととても大きい内面の作業をしていた。

その一環で、本棚まるまる一つを処分した。
もちろんそこに収納していた本も。
10代のときから書き始めたノートブックもそのとき一緒に処分した。


それ以降、何度か引っ越しをしたり、
スペイン巡礼をしたりするうちに、
本はどんどん減っていっている。

何冊か持っているけれど、
それは実用書だったり、
本当に気になる作者の本。

本を買っても、すぐに手放してしまう。


本がないので、本棚を持つ必要がない。



「帰るおうち」がいまだにない。
という感覚を持っているせいかしら。


こういうわけで、
私は本棚が持てない。







コメント

Ko Nama さんの投稿…
認証がうまくいった記念!こっちにもコメント。
私はいまだに本が捨てられない暮らしです。引っ越しのたびにかなりの数の本を売るけれど、本は増えていくばかり。
「帰るおうち」はあるようでなかった私ですが、きっと仮住まいでも身の回りに本の香りがしないとダメな体質なのかもしれません。
身軽に旅立てるKyrieさんのスタイルは自分には無理とはわかっているけど、羨ましい気がします。
Kyrie さんの投稿…
コメント、ありがとうございます。
いろいろお手数かけてすみませんでした。

以前は旅行にも文庫本を持っていっていたのですが、それがスマホにとってかわられたのかもしれません。
あまりよくないことかも?!(笑)