スペイン巡礼を歩いたくらいで世界観が変わりはしなかったけど8年経っても熟成した体験は私にひどく影響を与えるよ






酸性雨に打たれているキミへ


「海外に行って」あるいは「スペイン巡礼を歩いた」からといって、
世界観、人生観は早々変わることはなかった。


出発する前にはすごく期待していたんだ。

「歩き終わったあと、私の人生は変わるんだ」
って。



私の場合、2週間じゃなくて、
それも休んでじゃなくて、
仕事を辞めて、あてもないのに、
日本では今より本も情報がなくて、
帰ってきてからの目途もなくて、
スペイン語全然わからなくて、
初のソロ海外旅行だったのに、
行ったんだよ、スペイン巡礼に。

フランスの聞いたこともない国境そばの小さな村から、
標高1900mのピレネー山脈を越えるところから始まるカミーノ(スペイン巡礼)に。



なんでそんなことをしちゃったのかと言えば、
自分の中の、
「あそこを歩く」
という、理由のない強い思い、かなぁ。


やたらと
腹括ったり、
腰据えたり、
不安でいっぱいで何度も泣いたけど、
なんだか自信があって、
歩き始めてすぐに
「なんでこんなことしちゃったんだろう?」
と思ったけど、
途中で、
「やっぱり行くの止める」
とはちっとも思えなくて、
黙々と準備してた。




たかだか50日余りのことで、
帰国したばかりの頃は、
自分がしてきたことが一体なんだったのか、
ちっともわからなかった。

とにかく心身共に疲れていて、
1日5食食べていたのに、
ぎりぎりまで痩せたんじゃないかと思う。

到底、女の子の身体だとは思えないくらいだったし。



3年くらいして、やっと自分のカミーノを振り返ることができ始めた。
少し熟成が始まったんだと思う。



巡礼中、
「帰国したら、カミーノについて書かれた本を読み漁るんだ!」
と息巻いていたのに、
何度も遭遇して手に取るチャンスがあったのにも関わらず、
結局、本を読んだのはカミーノから5年後で、
未だにその1冊だけ。



巡礼中のことを書き連ねた日記は、
帰ってからブログに上げるのに1回だけ読み返して、
それっきり。


巡礼中、訪れた教会や名所などのパンフレットや使った地図も、
1度も見返していない。



それらと対峙するにはまだまだ熟成が必要らしい。




自分がカミーノに行ったことが、
何の意味があって、
どう影響されるのか、
まったくもってわからない。


そんなもの、もしかしたら人生が終わる頃にもわかっていないかも。



だから、意味とかなんとか考えずに、
誰かに押されても倒れない、妙な自信と強さを持つのなら、
衝動に身を任せてもいいんじゃないか、と思う。


周りの多くの人の理解はいらない。



大事なのは、
自分で考え、
自分で決定し、
自分で動くこと。

誰のせいでも
誰のためでもなくて、
全部「自分」。




そんなことがふと言いたくなって手紙を書いてるんだけど、
いつまで酸性雨に打たれているつもりだい?


冒険は「危険を冒す」と書くけど、
危険なことばかりするのが冒険者じゃない。

異国の地で体調を崩すほど、
心細く、
ある意味、自分を危険にさらすことはない、と私は思うよ。



Good luck!



不純な液体に溺れているキリエ





■カミーノの写真もなのよねぇ

対峙していないものに、巡礼中に撮った写真もあるのよね。
2000枚近く撮ったはず。

今春にリリースされたnote.muというところで数枚公開していたんだけど、
写真を載せるには使いづらくて。
今は以前より使いやすくなっているけれど、
まだまだ私の思うようにいっていない。

じんわりねちっこくあげていきたいけど、
いい場所がなくて。

始めちゃったからそのままnote.muにするか、
それともブログにするか、
悩んだまま、今に至る。

8年も前の写真だから「最新情報」としてはまったく役に立たないけど、
「えぇもん、見てきたんだよ」
と見てもらうには楽しいと思ってるんだ。

どうしようかな。





■本日のキリエが溺れている不純な液体

"Dystopia"  kazma tamaki














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