60分以上並んで見たのは東坡肉(豚の角煮)そっくりに作られた「肉形石」だった 『台北國立故宮博物院-神品至宝-』/九州国立博物館 #大宰府








お石茶屋から天開稲荷を経ての冒険のあと、やっとたどり着いた九州国立博物館。

この旅最大の目的「脾臓の虫の巻物を見る」瞬間が近づいてきた!
と心躍らせてやってくると、
「故宮博物院展 入室まで80分待ち」
の看板。

は?

一瞬、なにが起こっているのかまったくわかりませんでした。。

今日は木曜日なのに。
まさかの80分待ち。


いやいやいや。
私は一刻でも早く、脾臓の虫の巻物が見たいのでありまして。
故宮博物院より所蔵展のところだけ、見られたらいいのでありまして…


しかし、私はわけもわからずに博多バスセンターで前売券を買っていたのです。

これを無駄にするわけにはいかず、私はすごすごと列に並びました。







参考資料「脾臓の虫」
この時までは勝手に旅立ってはいけないので、かばんの中に入れていましたが、
列に並んだときにバッグにつけ直しました。






まず、館内に入るまでも結構並びました。

まるでディズニーランドみたい。

ぐねぐねと折りたたまれたような列は進みはしますが、
なかなか目的地まではたどりつけません。






折りたたみ列を作るためのポールとコーンは数が足りないようで、
新品がどんどん出されているようでした。





そうしている間に、私はバスツアーで来ている添乗員さんとツアー客の方の会話を聞き、
とんでもない時にきたことがわかりました。

・故宮博物院は人気である。

・今回は東京と福岡しか回らない。

・「肉の石」が来ている。それは会場に入ってすぐある。




はて、肉の石…?

私は参道に貼られていた博物館のポスターを思い出しました。

豚の角煮がでかでかと印刷されていたのを、
私は不思議に思って見ていたのです。



博物館内に入り、映像ルームの中も折りたたみ列になっていて、
そこで映像でも説明があったのですが、
私が不思議の思っていた豚の角煮は、
「肉形石」といって、台北の故宮博物院でも翡翠の白菜彫刻「翠玉白菜」と並ぶ二大人気のひとつでした。

たれが染み込んだように見せるために表面を染め、
豚のお肌のしわも職人が刻み、
「煮込んでとろとろの東坡肉」
そっくりに作り上げた石の作品で、
今回、日本初上陸!

東京には「翠玉白菜」が来ましたが、
福岡には「肉形石」が来て、
二つともそれぞれの開催地で2週間のみの公開だったのです。

なので、多くの人の目的がこの「石」だったわけです。





80分、といわれていましたが、
結局60分強並んで、やっと会場に入れました。

ご挨拶やらなんやらのところはすっ飛ばして、
人は肉形石になだれていってます。

私も流れに乗っていました。




ガラスのケースに入れられた肉形石は手のひらに載るくらいの大きさでした。
本当に、こんなところにあるのが不自然なくらい、リアルな豚の角煮。
テーブルの器の中にあるとしっくりきそうです。
私は内心、
「お金持ちさんじゃったら、こがぁな石を作らさんでも、
本物のおいしい豚の角煮を食べることができように」
と思いながら、ぼんやりと眺めていました。



肉形石のあとも人がわんさかいたので、
ゆっくり見ることはできませんでしたが、
高い技術の素晴らしい品々を見ました。


今回、改めて「素敵だな」と思ったのは、白磁の器でした。

普段、陶器を使うことが多いので、磁器はあまりなじみがないのですが、
冷たいような中の凛とした風情、
ふっとした柔らかさとたおやかさがなんとも言えない艶っぽさで飾られていました。


もっとゆっくり見たかったなぁ。





■本日の豚の角煮

一番上の写真は、会場を出てすぐのショップで買ったはがきです。
左は「肉形石」のフォルムカードです。
あまりのインパクトに買ってしまいました。










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